【課題解決事例】同軸度確認嵌合ゲージ製作事例― スプラインと円筒形状の同軸度を“嵌めるだけで”確認する測定ソリューション ―

製造業の品質保証・生産技術の現場では、
「複合形状同士の同軸度を、すばやく、確実かつ、再現性高く確認したい」
というニーズが多く存在します。

今回ご紹介するのは、
インボリュートスプラインと円筒形状の同軸度を測定するための
「同軸度確認嵌合ゲージ」
の課題解決事例です。

本ページは、

  • 同軸度測定方法で悩んでいる
  • スプラインゲージの摩耗に困っている
  • 全点検査用の高耐久ゲージを探している

といったお客様に向けた内容となっています。


■ 出荷した課題解決品(製品仕様)

名称: 同軸度確認嵌合ゲージ
形状:
・メスインボリュートスプライン
・φ45(0 / -0.005)× T25

仕上げ: 切削加工(▽▽▽)
材質: SKS3 + 超硬(焼嵌め処理による締結構造)
表面処理: 黒染め防錆
熱処理: 焼入れ・焼戻し・サブゼロ処理(HRC58~63)
購入品類: なし
設計: お客様 + 渡辺精密工業株式会社
個数: 1
当社製造番号: 25-02779


■ ゲージの用途と測定方法

本ゲージは、製品側に存在する

  • インボリュートスプライン(オス)
  • φ45の円筒形状

この 2つの形状が同軸に加工されているか を確認するための嵌合ゲージです。

測定手順は非常にシンプルです

  1. φ45円筒部からゲージを挿入
  2. そのまま奥へ進める
  3. 続いてインボリュートスプライン部へ嵌合

👉 スプライン部までスムーズに挿入できれば、
円筒部とスプライン部の同軸度が確保されている

という判定になります。

ラインサイドでも使いやすい、
「誰が測っても同じ結果が出る」検査ゲージです。


■ 技術的な課題:スプライン底付き加工という壁

今回の課題は、
インボリュートスプライン加工が「底付き加工」になる形状であることでした。
それは、スプライン部がφ45よりもわずかに多いからです。(大径φ46)

この条件では、

  • 超硬を無垢形状で使用できない
  • 加工・修正・耐久性のバランスが難しい

という制約があります。
スプライン部を頑張って放電加工で仕上げるという方法もあるのですが、精度や面粗度面で非現実的であると判断しました。

そこで当社から提案したのが、
「組付け構造(焼嵌め)」によるゲージ構成です。


■ 解決策:超硬+鉄の焼嵌め構造ゲージ

本ゲージは、

  • 超硬
  • SKS3(ゲージ鋼)
  • 超硬

を組み合わせ、焼嵌め処理によって一体化した構造です。

なぜこの構造が必要だったのか?

お客様は 全点検査(100%検査) を実施しており、
通常のSKS3ゲージ(HRC58~63)でも 摩耗が問題になる 使用条件でした。

  • SKS3単体 → 摩耗寿命が不足
  • 超硬無垢 → 形状的に製作困難(不可能ではないが、現実的でない)

👉 だからこそ「超硬+鉄の複合構造」 という現実的な解決策が必要でした。

設計自体はお客様が行っていますが、
構造提案・成立性の検討・製造ノウハウ は、
実質的に当社の経験が反映されたゲージです。


■ 「実現が難しそう」な要求に、現実解を示す

このように渡辺精密工業では、

  • 図面通りに作るだけ
  • 「できません」と断る

のではなく、

  • どうすれば成立するか
  • 現場で本当に使えるか
  • 摩耗・寿命・再現性は足りるか

を踏まえた 実務目線のアドバイス を行っています。

一見すると難易度が高い構造でも、
経験に基づいた提案が“形になる”ケースは少なくありません。


■ 高度な品質保証が求められる分野で培った知見

当社は、
航空宇宙分野の品質保証規格「JISQ9100」 を取得しています。

これは、

  • 工程の再現性
  • トレーサビリティ
  • 機密管理
  • 設計・製造・検査の一貫性

が厳しく求められる認証です。

豊富な ゲージ製作実績・設計実績・加工ノウハウ を活かし、
貴社の検査・品質課題に対して最適な解決策をご提案します。


■ 同軸度測定・特殊ゲージでお困りではありませんか?

  • スプラインと円筒の同軸度を確実に見たい
  • 全数検査でゲージ摩耗に困っている
  • 超硬を使いたいが形状的に難しい
  • 設計段階から相談したい

そのような課題があれば、ぜひご相談ください。

👉 渡辺精密工業株式会社 公式HP
https://www.wsl-g.co.jp

同軸度ゲージ、スプラインゲージ、超硬製ゲージをはじめ、各種テーパー製品、測定具、原器、マスター、そしてさまざまな改造、技術的な相談、リモート相談、立会い希望、ゲージ・治具・試作品・設備部品・研究開発品の仕様検討など、
まずはお気軽に【渡辺精密工業株式会社】までご相談ください。

「困ったときの駆け込み寺」として、全国の製造業の皆様をお待ちしています。

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渡辺精密工業の製品例は、こちら ==> https://wsl-g.co.jp/products/

■会社概要
郵便番号:455-0831
住所:名古屋市港区十一屋一丁目59-1  → アクセス
電話:052-383-8282
FAX.:052-383-8324

<認証(QMS関連)>
JISQ9100
ISO9001
MSJ4000

<ゲージ>
栓ゲージ、ハサミゲージ、テンプレート、砥石用テンプレート、スプラインゲージ、セレーションゲージ、テーパーアーバー、スプラインテーパーアーバー、スプラインマンドレル、スプラインプラグゲージ、スプラインリングゲージ、姿ゲージ、テーパーゲージ、球面ゲージ(内面、外径)、オス球面、メス球面、球面模範、各種模範、高さゲージ、高さマスター、ギャップゲージ、段差ゲージ、LFゲージ、総合ゲージ、深さゲージ、深さマスター、重量マスター(重さ原器)、セットアップゲージ、セッチングゲージ、ゲージ校正 等

<治工具>
機械加工治具、検査治具、検具、総合ゲージ、LFゲージ、MLFゲージ、自動機用ワーク固定治具、無人化対応用治具、パレット、コレット、コレットチャック、CMMホルダー、三次元測定器固定治具、かしめ爪、かしめ治具、位置決め治具、固定治具、ジラス金型 等

<金型>
精密金型部品(プレス用、射出成型用など)

<その他加工>
測定器、専用機、試験機、三次元加工、小穴加工、超硬加工、セラミクス加工、ガラス加工、樹脂加工、鏡面加工、ラップ加工、ラッピング加工、クラウニング加工、特殊プロファイル加工、面粗度加工、ドリル折損除去、試作部品、試験片、引張試験片、ねじり試験片、熱処理試験片、腐食試験片、メッキ試験片、圧縮試験片、校正用マスター、校正基準器、校正器具、点検具、等

<設計>
ゲージ設計、測定治具設計、総型ゲージ設計、総合ゲージ設計、測定ゲージ設計、検査治具設計、機械加工治具設計 、省力化・自動化治具設計

<システム開発>
C, C#, Python, VBA, WordPress など

<営業範囲一覧>

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